・長崎教区「会計上の重大な不手際」で改めて説明を教区報に掲載

(2020.11.28 カトリック・あい)

 長崎教区では、”教区会計上の重大な不手際”により教区の財政規模としては巨額の2億5000万円といわれる欠損を出し、対応が後手後手に回ることで不信を増幅する形となっているが、この問題について、経過と対応を、司教総代理と教区本部事務局長名で、12月1日発行の同教区の機関紙「カトリック教報」に掲載した。

 「教区会計上の重大な不手際に関する問題」その後の経過について

    2020年11月10日      カトリック長崎大司教区司教総代理中村倫明    本部事務局長中濱敬司

  「教区会計上の重大な不手際に関するお詫びとご報告」を「カトリック教報」9月号に掲載させていただきました。その後、 お電話、 お手紙、 ファックスを通して多数の質問が寄せられました。そして、 各地区の司祭と信徒の代表が集まる、9月21日の教区評議会臨時総会の中で理解を深めていただけるよう、質問内容を整理し、回答を準備しました。投資・貸し付けの目的や理由、 その経緯、 K氏との関わり、 それぞれの責任問題、 今後の具体的対応について、 当該各位に答えてもらいました。

 ただ総会参加者からの質問を受ける時間が十分でなかったため、 急きょ質問用紙を配布し、 後日提出していただきました。それらの質問は10月4日の教区評議会役員会の中で紹介され、 回答いたしました。なお、 その内容は文書で各地区長司祭に配布されています。

 また、 総会の参加者からは、 教区の対応に対して「具体性がなく不十分」との厳しいご指摘を頂きました。責任者の辞任の可否を問う質問に対して、 髙見大司教は「監督者としての私の責任を痛感し、 申し訳なく思っています。総辞職という道もありますが、 私は、 自分が辞任することでは責任をとることにはならないと考えています。むしろ、 まずは教区会計の健全化・透明化を早急に推し進め、 教区組織の在り方の再検討を図り、 さらには司教と司祭の生活を刷新し、 信徒の皆様の信頼回復に努めることが責任の取り方であると考えています」と答えました。

 同時に、 参加者から「この問題でこれ以上振り回されないためにも、 教区の欠損として処理してはどうでしょうか。また、 神父様方に欠損分の穴埋めをする必要はないと考えます。ただ全力で信徒の信頼回復に努めてほしい」との声も上がりました。

現在、 重大な不手際による「不動産取得資金」の欠損分を埋めるため、 当事者の自助努力ならびに大司教と教区顧問による負担分とは別に、 教区司祭団に対しても寄付金の協力依頼を行いました。寄付金の動向につきましては、 年に一度の教区会計報告の中でその状況をお知らせいたします。

また、 会計上の再発防止に関しては、 会計のシステムについて第三者の専門家による調査・提言を依頼し、12月上旬に教区経済問題評議会で話し合い、 その後顧問会で審議して、 再発防止策の徹底に努めてまいります。

 以上、 皆様のご理解を得るためには十分とはいえないかもしれませんが、9月以降これまでのところの経過ご報告とさせていただきます。

 

 

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2020年11月28日