・米国の司教団が、クーデター抗議のミャンマーの人々に連帯を表明

Catholic nuns in Yangon, Myanmar, joining protests against the military coup. 軍事クーデターに抗議する人々の列にシスターたちも加わっているる (ANSA)

(2021.3.4 Vatican News Robin Gomes)

   先月初めにミャンマーの軍部が起こした民主政権転覆のクーデターに抗議する人々の動きが全土に広がる中で、軍や警察の武力による弾圧の動きが強まり、多くの死傷者が出ているが、米国のカトリック司教団は4日、クーデターに抗議し、民主政治回復を求めるミャンマーの人々に連帯を表明した。

   米国司教協議会(USCCB)の国際正義と平和委員長のデービッド・マロイ司教は4日、ミャンマーの司教団宛てにメッセージを送り、USCCBの意向として「2月1日のクーデターで軍部が国を支配し、アウンサン・スーチー女史を始め多くの民主政治の指導者を逮捕した。クーデターの発生以来、これに抗議する人々は全土にわたって平和的に集まり、民主政治の回復を求めている」として、こうした動きへの支持を伝えた。

 そして、教皇フランシスコが先日、この軍事クーデターを強く非難し、ミャンマーの人々への連帯を表明、軍の指導者たちに共通善のために働くよう求めたことを取り上げ、「平和と和解を進める手段としての対話実現の、教皇とミャンマーの司教団の呼び掛けに賛同します」と述べ、さらに「私は、米政府高官に対して、現在の危機に対する適切な解決に向けて現地のカトリック教会が示すことのできる識見を慎重に受け止めるように、求めました… すべてのカトリック信者と善意の人々は、お国の人たちと指導者たちのために祈るように、強く求められています」と激励した。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2021年3月4日