・コロナ禍の日本の教会、8月の平和旬間行事、広島教区除きほぼ中止に

(2021.7.22 カトリック・あい)

 日本の教会は8月6日から15日までを平和旬間としている。教皇聖ヨハネ・パウロ2世が1981年に日本を訪問された際、広島で、「過去を振り返ることは、将来に対する責任を担うこと」とされる「平和アピール」を出され、以来これまで、「平和は単なる願望ではなく、具体的な行動が必要」であることを心に刻み、多くの信徒の参加のもとに、この10日間を過ごしてきた。

 だが、今年は新型コロナウイルスの感染再拡大の中で、東京教区、長崎教区など、恒例の行事の中止を余儀なくされる教区が大半を占めるようになっている。

 その中で、広島教区では、「平和の糸を紡ぐ~わが命つきるとも」をテーマにほぼ昨年と同様に規模を縮小して実施する。コロナ対策として、一般の参加者は教区内に限定し、人数制限をしたうえで開催。平和祈願ミサなど一連の行事は、平和の使徒推進本部YouTube でライブ配信する。ライブ配信されない行事は、広島教区ホームページの「平和行事」コーナーに、過去の平和行事における被爆証言とともにアップロードする予定だ。

⇒推進本部YouTube=https://www.youtube.com/channel/UC3buV09CpLI_seOpDHB0MTg 平和行事YouTube=http://www.hiroshima-diocese.net/page-2029/

 なお、東京教区では、カテドラルで毎年、土曜日に行われていた「平和を願うミサ」を中止する代わりに、8日の主日午前10時に、関口教会のミサをその意向による大司教司式ミサとし、また、平和旬間全体を、東京教区の姉妹教会であるミャンマーの教会に思いを馳せ、ミャンマーの人々のために、平和のために特に祈る期間とする。具体的な行動として、教区の各小教区で8月8日の主日のミサで、「ミャンマーの人々のため」の意向に沿って、特別献金を予定している。

  長崎教区は9日(月)の浦上平和祈願祭を中止し、それぞれの小教区で平和を願ってミサや祈りをささげることととしている。

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2021年7月22日