・ケルン教区が東京、ニューヨーク、レーゲンスブルク各教区と共に、聖木曜日を「ミャンマーの祈りの日」呼びかけ

2021年03月31日

(2021.3.31 カトリック東京大司教区ニュース)

 ケルン大司教区より、下記のプレスリリースが発表されましたので紹介します。

【ケルン大司教区  2021年3月29日 プレスリリース】

聖木曜日をミャンマーの民主化と平和のための祈りの日に

 ケルン、ニューヨーク、東京、そしてレーゲンスブルクの各教区は、聖木曜日にミャンマーのために祈るよう呼びかけています。

 ミャンマーの状況は悪化の一途をたどっています。他の宗教と同様、現地のキリスト教徒は、軍事政権のクーデターの影響を受けています。抗議活動の中で、すでに230人以上の人々が亡くなっています。現地に拠点を置くNGOや援助団体はますます圧力を受けており、軍事政権によって海外からのすべての送金の開示を迫られています。

 ミャンマーのヤンゴン大司教であり、アジア司教協議会連盟総裁でもあるチャールズ・マウン・ボ枢機卿は、祈りと連帯を求めて、全世界の教会に緊急に訴えました。ケルン大司教区は、ニューヨーク、東京、そしてレーゲンスブルクの各教区と共に、この願いに応え、2021年4月1日の聖木曜日を、ミャンマーのための特別な祈りの日として宣言します。

 ケルン大司教ライナー・マリア・ヴェルキ枢機卿は、すでに3月15日にボ枢機卿に私的な手紙を送り、支援と祈りを表明しています。「あなたはミャンマーのため、特にそこに住む人々のための祈りを求められました。わたしは、心のからの連帯とミャンマーの教会とミャンマーの人々のために祈ることを約束いたします」とヴェルキ枢機卿は述べています。この約束は大司教区全体としてのものであると枢機卿は言っています。

 聖木曜日の典礼の一部として、ケルン、ニューヨーク、東京、レーゲンスブルクの各教区で、ミャンマーの人々のための祈りが捧げられます。 「ミャンマーが民主主義と自由への道を見出し、再び、ミャンマー人が誇りとする「黄金の国」となることを神が助けてくださいますように。そして私は、私たちケルン教区の各小教区に、ミャンマーのためにも祈るようにお願いしています」とヴェルキ枢機卿は約束しています。

 4つの教区は、教皇の憂慮にも心を合わせています。 教皇フランシスコは、繰り返し、最近では3月17日の一般謁見で、ミャンマーの極めて困難な状況を指摘しています。「再びミャンマーの悲劇的な状況に言及しなければならないのは、極めて憂慮すべきことです」「ミャンマーでは、若者たちをはじめ、多くの人が祖国に希望をもたらすために、命を落としています。そこでは、多くの人々、特に若者たちが、祖国に希望をもたらすために命を捧げています」

 米国の司教たちは、”民主主義への回帰 “を求めるミャンマーへの緊急アピールに加わっていました。 「わたしは、教皇フランシスコ、兄弟であるアメリカと全世界の司教たち、そしてすべての善意の人々と共に、ミャンマーの現在の危機が平和的に解決されることを願って祈ります」 と、ニューヨーク大司教ティモシーM.ドーラン枢機卿は言います。

 東京教区のタルチシオ菊地功大司教は、ミャンマーの司教団に宛てた私的な手紙の中で「私たちは、弱い人々に奉仕しすべての人々のために平和を求めるミャンマーの教会と祈りのうちに連帯することを約束します」と、祈りによる支援を約束しています。

 レーゲンスブルク教区では、2001年からミャンマーの若者を対象とした奨学金制度を設けており、レーゲンスブルクとミャンマーの間には密接な結びつきがあります。ルドルフ・フォダーホルツァー司教は、レーゲンスブルク教区のすべての信徒に、抑圧された人々の側に立つことを求めています。

 「ミャンマーでは現在、多くの人々が、自由、法の保護、生計など、自分たちの命に属するものすべてを失っています。彼らにとって、わたしたちの祈りと思いやりは、暴力と不正と不安に満ちた砂漠の中で、次の日を生き抜くための希望と勇気の源に等しいものです。 聖木曜日以降、ミャンマーの人々のために、心を合わせてお祈りくださるようお願いします」と司教は述べています。

 とりなしの祈り:祖国の危機の中にあるミャンマーの兄弟姉妹のために祈りましょう。正義と対話が、今ミャンマーを覆っている暗闇と分断に打ち勝つことができますように。希望と平和に満ちた、真の和解の共同体を築くために、すべての人が協力することができますように。主よ、わたしたちの祈りを聞き入れてください。

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2021年3月31日