・インドケララ州の大聖堂が、ミサ典礼をめぐる対立抗争で閉鎖に(Crux)

(2022.12.6 Crux  |Contributor  Nirmala Carvalho)

 ムンバイ(インド )発– インドでカトリック教徒が多く住むのコチ市エルナクラムの聖マリア大聖堂が、ミサ典礼をめぐる対立激化で当局により閉鎖されて一週間、東方典礼のカトリック教徒たちが聖堂の外で4日、待降節第二主日のミサを捧げた。

 教皇フランシスコが昨年7月にSyro-Malabarカトリック教会に、世界のカトリック教会で行われているミサ典礼に統一するよう求め、大部分の司祭、信徒は受け入れたが、ケララ州のエルナクラム・アンガマリ大司教区の多数の信徒がこれに反対、賛否両派の間で対立が起きている。( Syro-Malabar 教会には インドを中心に425 万人の信徒がおり、その半数以上がケララ州に住んでいる。)

 そして11月27日には、賛否両派の間でエルナクラムの聖マリア大聖堂で衝突があり、 タザート大司教が聖堂に入れなくなる事態となった。 警察が介入し、状況が正常に戻るまで教会を閉鎖するよう地区行政当局に求め、当局もこれに同意。また両派に、これ以上騒動が起こらないことを誓う契約に署名が求められた。

 聖マリア大聖堂の閉鎖は現在も続いており、12 月 4 日の待降節第二主日には、聖堂前の通りには信者が集まり、司祭が聖堂内で一人でミサを捧げた後、聖堂から出て、信徒たちが聖体を拝領できるようにした。

 Syro-Malabarの元スポークスマン、ポール・テラカット神父はCruxに対して、「エルナクラム・アンガマリ大司教区のSyro-Malabar司教会議によって引き起こされた典礼上の問題に基づく2つの派閥間の対立のために、聖マリア大聖堂が閉鎖されることは苦痛極まりないこと」とし、「エルナクラム・アンガマリ大司教区の司祭と信徒たちは、何年にもわたって行ってきた典礼儀式に従うことを許可されることだけを求めています。教会の信仰や道徳の問題に反対しているわけではない。教会会議が、統一典礼の採用を、協議を経ずに決定したことに異議を唱えているだけ。教会の一致のために行っているのです」と語った。

 

This article incorporated material from the Catholic News Service.

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2022年12月7日