・アジア司教協議会連盟会長が、インドでの司祭逮捕に抗議、釈放要求 Indian Catholic priests and nuns protest against the arrest of Father Stan Swamy. (AFP or licensors) (2020.10.26 Vatican News staff writer) アジア司教協議会連盟会長のチャールズ・ボー枢機卿は25日、声明を発表し、インドのイエズス会司祭、スタン・スワミー神父と毛沢東主義の反政府勢力との関係したとの容疑で投獄中の15人の人権活動家の釈放を求めた。 声明でボー枢機卿は「83歳のスワミー神父の逮捕と投獄を聞いて、大きなショックと苦痛を受け、また提訴されたことにも驚いている」としたうえで、「スワミー神父の逮捕と冷酷な投獄は、マハトマ・ガンジー師がインド人の権利のために立ち上がった際の、対応を連想させる… 神父は、夢の実現のために、ガンジー師と同じ非暴力の道を歩んできた。今回の逮捕は、アジアの様々な地域で先住民たちになされていることの象徴だ」と非難した。 スワミー神父が逮捕されたのは今月8日。インドのジャールカンド州の州都ランチー郊外のイエズス会の「先住民の権利のための社会活動センター」で勤務中に、テロ活動を取り締まる国家捜査局(NIA)によって拘束された。 反政府活動の煽動と、2018年のマハラシタラ州ビーマ・カレガオンでの暴力事件の背後にいたとされる毛沢東主義を掲げる非合法集団と関係した、と言うのが逮捕容疑だが、神父は「ビーマ・カレガオンには、絶対に行っていない」と反論している。神父逮捕の翌日、マハラシュトラ州ムンバイの特別NIA裁判所は、23日まで彼を再拘留を決め、神父はパーキンソン病と難聴で、弁護団は健康上の理由での保釈請求をしたが却下され、拘留はさらに11月5日まで延長された。 スワミー神父は先祖代々の土地の権利のため、また強制移動に反対する若い部族活動家の釈放のために働いていた。彼らは、ジャールカンドで暴力に関与した毛沢東派グループのメンバーだ、と非難され、逮捕、投獄されている。 ボー枢機卿によると、「アジアの市場経済とその推進者は、先住民の土地を”植民地”のように扱い、彼らを””環境難民”にしている」とし、インドの関係当局に対し、先住民が世界の福祉において果たす役割を認め、拘留中の若い部族活動家とスワミー神父のような支援者を釈放するよう要請。インド政府がスワミー神父と他の先住民のリーダーたちの活動を評価し、インドの自由な市民として釈放することで、聡明さと寛大さを示してくれるでしょう」と期待を示した。 (出典:UCANEWS) ツイート
Indian Catholic priests and nuns protest against the arrest of Father Stan Swamy. (AFP or licensors) (2020.10.26 Vatican News staff writer) アジア司教協議会連盟会長のチャールズ・ボー枢機卿は25日、声明を発表し、インドのイエズス会司祭、スタン・スワミー神父と毛沢東主義の反政府勢力との関係したとの容疑で投獄中の15人の人権活動家の釈放を求めた。