・アジア司教協議会連盟の設立50周年記念総会始まるー多様性の中で共に歩む道を定める

(2022.10.12 カトリック・あい)

 アジア司教協議会連盟(FABC)の設立50周年を記念する総会が12日からタイの首都、バンコクで2週間の予定で始まった。

 総会のテーマは「アジアの諸民族として共に旅する…彼らは別の道を通って…行った(マタイ福音書2章12節)」で、 日本、中国、台湾、インドなど27のメンバー国の司教協議会と特別行政区の香港、マカオから、枢機卿、大司教、司教あわせて270人以上が参加して、2週間にわたって協議を続ける。

 アジアのカトリック通信社LiCAS.newsによると、総会の冒頭、主催国のタイの司教協議会から「私たちは誇りと喜びをもって創立50周年の総会に参加し、この歴史的な会議の成功のために聖霊の導きを祈ります」と歓迎の声明が出された。

 総会の目的については、総括責任者であるオズワルド・グラシアス枢機卿(インド・ボンベイ大司教)から事前に、「アジアの教会を再確認し、更新し、活性化し、今後数十年にわたる、共に歩む旅の方向を定めること」が示されている。

 また教皇フランシスコからも前もってのメッセージが出されており、今総会が「広大なアジア大陸の豊かに多様な人々、文化、社会的現実の間で福音を広めるための友愛の交わりと宣教の熱意において、アジアの教会を新たにするものとなるように」との期待を表明されている。

 2週間の総会では、司教たちによる全体会議と部会のほか、ビデオ会議に一般信徒が参加するイベント、アジア中から選ばれた14の小教区での教会活動などの実情をオンラインで伝える”バーチャル訪問”なども計画されている。

 なお、FABC は、「アジアの教会と社会の福祉のために、連帯と共同責任を育むこと」を狙いとして、教皇庁の承認を得て1970年に設立されたアジアの司教協議会が集まった「任意団体」。そのステータスを、他の地域の司教協議会連盟並みに引き上げることについても意見が交わされる可能性がある。

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2022年10月12日