・「あなたの隣人とは誰か」11月20日~27日は聖書週間 (2022.11.15 カトリック・あい) 日本のカトリック教会では、毎年11月の第三日曜日からの一週間を「聖書週間」とし、信徒はもちろん、多くの方に「聖書に親しみ、聖書をより正しく理解する」機会を設けている。今年は、「あなたの隣人とは誰か」(ルカ福音書10章25-37節)をテーマに、11月20日から27日を予定している。 聖書週間は、1976年11月の臨時司教協議会総会で、1977年11月の第3日曜日からの1週間を「聖書週間」とすることが決定され、聖書委員会が中心になって、定着に努めることとした。その後、司教協議会による諸委員会の機構改革にともない、聖書委員会は1998年2月に廃止されたが、聖書週間は常任司教委員会が引き継ぎ、リーフレット「聖書に親しむ」とポスターの制作、小教区などへの配布が続けられている。 聖書週間の機会に、聖書を深く味わいたいとお考えの方に、「カトリック・あい」でご参考までにお勧めするのは二冊、「イエスのたとえ話の再発見」(ヨアヒム・エレミアス著、新教出版社)、「旧約聖書がわかる本」(並木浩一、奥泉光、河出親書)。 エレミアス教授は独ゲッチンゲン大学で30年余にわたり新約聖書学を講じた、20世紀有数の聖書学者。卓越した語学力と分析力、パレスチナの文化風土に関する博識をもって、イエスがたとえ話を使って語られた本来の意図を解明する。また、並木氏は国際基督教大学名誉教授で元日本旧約学会長、奥泉氏は作家、近畿大学文芸学部教授。2人の対話を通じて、旧約聖書を深く、分かりやすく解きほぐしていく。 ツイート