・治安部隊の前で跪いて祈るー「その時」をシスター・ローズが語る(LiCAS)

   治安部隊が抗議している人々一斉検挙しようと、前進を始めた時、彼女は治安部隊の方に駆けて行き、「撃たないで…」と叫び、そして、彼らの前に跪いて祈りの姿勢を取ったのだった。それを見て動きを止めた警官たちに、「あなた方が捕らえようとしている人たちは、すでにたくさん苦しみを味わっています。私を撃ち殺してください」と訴えた。

 瞑目して祈り、しばらくして目を開けると、抗議の人々は避難し、治安部隊も姿を消していた。だが、これで終わったわけではなかった。「ほっとして、診療所の中に入ろうとすると、治安部隊が戻って来て、抗議の人々を追い散らそうとしたのです」。

 銃撃が起き、彼女は再び、治安部隊に「私たちは皆、兄弟姉妹でしょう。平和的に抗議をしているのは何の罪もない人たちです。私を打ち殺してもいいから、彼らを酷く扱わないでください」と訴えた。脅しにももひるまず、「あなたがたが残酷なことを続ける限り、私はここから立ちのきません。死の苦しみに遭ってもです」と断固とした決意を示すと、ついに彼らは諦めて去って行った、という。

 それで、彼女は診療所に戻り、カトリックの医師たちの人々の怪我の手当てを手伝った。若者たちの中には、重傷を負ったり、意識不明の者もいた。同僚のシスターたちが、さらに多くの負傷者を運び込んできた…。

 シスター・ローズは、治安部隊の前に自分が跪いている写真がインターネットで拡散しているのを知って、自分がしたことへの驚きを語るとともに、「治安部隊に立ち向かう力をくださった神に感謝しています」と述べた。

 このような彼女の勇気ある行為に、称賛の声が広がっている。「シスターのとった行動と警察の反応ー彼女の嘆願を受けて、動きを止めたーは、私たち多くの人間を驚かせました」とミャンマーでカトリック系のオンライン出版、 Gloria News Journalのジョセフ・クン・ザ・フムン編集長は語り、「彼女は、教会の指導者たちが見習うべきお手本」と讃えたうえで、「司教や司祭たちは、自分たちの快適な場所から表に出て、彼女の勇気に倣うように求められているのです」と司教たちに注文を付けた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

*LiCAS.newsはタイのバンコクに拠点を置く、カトリック信徒による有力インターネット・ニュースメディアです。「カトリック・あい」はその記事を許可を得て翻訳、掲載します。

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2021年3月6日