A drone view of one of the areas destroyed by the flash floods in Nepal
(2026.8.28 Vatican News Isabella H. de Carvalho)
中国との国境に近いネパール北部の地区で、壊滅的な鉄砲水が地域社会や集落を襲ってから2日が経過し、同国の死者数は少なくとも547人に達し、負傷者は1473人、行方不明者は900人以上に上っている。
カトリックの慈善団体、カリタス・ネパールは、155人を超えるボランティア、スタッフ、パートナーを動員しこの緊急事態への対応にあたっている。
事務局長のシスター・シュレスタがVatican Newsの取材に応じ、インフラの損壊により被災者への支援がどれほど困難であるか、またカリタスが特に災害により避難を余儀なくされた人々をどのように支援しているかについて語った。
「本当に悲惨な状況です。事態は決して良くない。現地の役所、他の支援団体などと緊密に連携して被災者支援を進めていますが、さらなる鉄砲水発生の危険があること、すでに甚大な被害を受けている被災者へのアクセスが困難であることから、支援は難航しています…」と窮状を説明。
続けて、「主な橋や道路が崩落しているため、現場にたどり着くことができない。私たちのチームは(29日に)ようやく現地入りし、道路が通行可能な最も近い場所までたどり着きましたが、当局から、安全のため、現場から移動するよう求められ、最新情報を待ちつつ、被災者に支援物資を届けるための可能な手段も模索しているところです」と語った。
また事務局長は、ネパール政府の取り組みについて、「人々を救助し、より標高の高い安全な場所へ避難するよう呼びかけだけでなく、最前線に立ち、遺体や行方不明者の捜索に懸命に取り組んでいる。ネパール警察は4473人の警官に加え、数千人の兵士や軍関係者が災害対応にあたっています」と述べた。
カリタス・ネパールは、可能なルートで被災者たちに衣類、シーツ、毛布、タープ、テント、医薬品、食料、その他の必需品を届け、妊婦や幼い子供を持つ母親への医療支援にも力を入れている。「食料や非食料品を積んだトラックを2、3台用意しており、農村部へ送り出す準備ができています」とシュレスタ修道女は強調した。
カリタス・ネパールには、この地域が2015年にマグニチュード7.8の地震に見舞われ、約9,000人が死亡、21,000人が負傷した際に対応した経験があり、今回も、様々な援助機関、団体と速やかに連携・協力することができた。また、ネパール全国各地に州事務所や現地事務所を配置し、直ちに人員を動員できる態勢にあったほか、他のカリタス支部からも支援を受けている。
シュレスタ事務局長は、世界中から寄せられた気遣い、祈り、そして支援に感謝を述べ、「カリタス・ネパールは、困難な時期に私たちを助け、支えてくれるカトリック共同体やあらゆる組織に常に感謝しています。それこそが、私たちが前進し、人々を支援し続けるための十分な励みになっていると思います」と語った。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)