(2026.7.28 Crux Staff)

マレーシア当局が27日、ペナン州の沿岸部にある居住地から立ち退きを命じられたロヒンギャ難民申請者100人以上をクアラルンプールで拘束した。
亡命希望者たちは、クアラルンプールから北西に200マイル以上離れたペナンから、首都にある国連難民高等弁務官事務所まで旅をしてきた。
報道によると、拘束されたグループは113人の難民で構成されており、そのうち110人はロヒンギャ族で、少なくとも数人は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に難民登録されていたという。
ペナン地方警察は、難民たちは州および連邦当局の支援を受けて「自発的に」移動した、との声明を発表したが、ロイター通信は、「地元住民が、私たちを住居から追い出した」と語る難民たちの話を引用した。
ロイター通信によると、難民たちは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)からの再定住支援を受けることを期待して、日曜から月曜にかけての夜にバスで首都へ向かった、と述べているが、首都の警察は、国連難民高等弁務官事務所の外にいた難民とその所持品を連行し、警察本部へ連行した。
マレーシアのアンワル・イブラヒム首相はこの事件について声明を発表し、「首都での難民拘束は、市民からの苦情を受けて行われたものだ… 誰にもこの町の一部を占拠する権利はない」と述べた。
ロヒンギャ族は、仏教徒が多数を占めるミャンマーのラカイン州に住む、主にイスラム教徒の民族集団。数十年にわたり、幾度となく凄惨な迫害に直面してきた。2017年の夏には、特に激しく残忍な迫害の波が始まり、その間に約25万人のロヒンギャ族がミャンマーから他国へ逃れた。多くが、安全な場所を求めてジャングルを何日もかけて旅し、また、粗末な船でベンガル湾を渡り、バングラデシュを目指す者もいた。難民の中には両方の方法を試みた者もおり、多くの人が逃亡中に命を落とした。国際人権監視団体は、2017年の迫害をジェノサイドと呼んでいる。
このような事態に対して、フランシスコ教皇は、2017年8月に暴力的な迫害を非難。その残虐さに関するニュースが世界中に広まる中で、同年11月には危機真っ只中のミャンマーを訪問された。
それから約10年経った今も、120万人以上のロヒンギャ難民が避難生活を送り、無国籍状態にある。大半はバングラデシュにおり、マレーシアには12万5千人以上の難民が登録されている。
昨年9月下旬、バチカン国務省のポール・ギャラガー外務局長は、ニューヨークの国連本部で開かれたハイレベル会合で、ロヒンギア難民を巡る現在進行中の危機を取り上げ、近隣諸国による「寛大な」人道支援に言及しつつも、苦しむ人々が「悲惨な状況の中で直面し続けている深刻な脅威」を強調。「数えきれないほどのロヒンギャの人々が依然として厳しい状況に直面しており、特に女性と子どもたちは現在、過密状態の難民キャンプで生活している」と指摘し、人道支援の緊急増額や危機をもたらしている根本原因への早急な対処も訴えている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)