(2024.7.2 バチカン放送)
教皇フランシスコは、2024年7月の祈りの意向について、次のようなビデオメッセージをよせられた。
「今月は病者への司牧的ケアのために祈りましょう。病者の塗油は、臨終にある人のためだけの秘跡ではありません。これをはっきりさせておくことが重要です。司祭が塗油の秘跡のために、ある人に近づく時、それは必ずしもこの世との別れを助けているわけではありません。そう考えるなら、あらゆる希望を失ってしまいます。それは『司祭の後には葬儀業者がやって来るのだ』と思い込むことです。病者の塗油は、「癒し」と「回復」の秘跡の一つであり、魂を癒すものです。ある人が重い病状にある時、病者の塗油を授けることが勧められます。そして、ある人が高齢である場合、病者の塗油を受けるのは良いことです。祈りましょう。病者の塗油の秘跡が、それに授かる方とその方の愛する人たちに主の力を与え、誰の目にも『共感と希望のしるし』として映し出されますように」。