・中国当局、青海省の僧院から若い僧侶たちを追放(RFA) Dhitsa monastery in northwestern China’s Qinghai province is shown in an undated photo courtesy of Radio Free Asia. (2021.11.7 カトリック・あい) 米議会の出資で設立された短波ラジオRadio Free Asia(https://www.rfa.org/english)が5日伝えたところによると、中国北西部・青海省の当局は、11歳から15歳の若いチベット僧侶たちを僧院から追い出し、家族の元に送り返している。 関係筋がRFAに語ったところでは、「複数の僧院で若い僧侶たちが法衣を脱ぐことを余儀なくされ、実家に送り返されている。現地の当局は、これらの僧院に立ち入り、規制が守られているかどうかを確認している。僧院から追放された僧侶に人数はまだはっきりしない」という。 中国政府・共産党は10月20日から国内の宗教活動に対する規制を大幅に強化する新規則を導入しており、それを受けた措置。新規則では、青海省の僧院は未成年の少年を僧侶として認めたり、宗教活動への参加させることは禁じられた、とされているが、対象となる僧侶の年齢制限は定められていない。 RFAによると、ロンドンを拠点とするチベット研究者のペマギャル氏は「中国当局は、若いチベット人は成人する前に通常の学校で教育を終えるべきだ、としているが、実際には、中国共産党がチベットの宗教団体を抑え込み、チベット人に幼少時から党の信念を植え付けることで、宗教から切り離そうとする試みの一環だ」とみている。彼は言った。 ツイート