・中国共産党大会へ、プロテスタント「三自教会」が”中国化”推進の報告書提出(BW)

Three-Self Church leader Xu Xiaohong contributed tho the 20th Congress of the Chinese Communist Party.

Zhao Zichen.

 徐牧師は、マルクス主義が無神論的イデオロギーであることに異議を唱えることの問題を認識しているが、徐牧師は、報告書で「無神論」という言葉を慎重に避けている。そして彼は、キリスト教が「中国固有の現実」と中国共産党の伝統(主に鄧小平・主席の見解を意味する)に適応した場合、マルクス主義の宗教理論はその即時の終焉を要求しない、と信じている。

 習近平が 2021 年12月の会議で述べたように、宗教は無期限に生き残ることができるが、中国における宗教の役割は、中国共産党を支持するよう信者を説得することであり、”社会生活”を妨げてはならず、若い世代の教育から離れねばならない。

 2018年から2022年の中国化5か年計画が終わりに近づく中で、徐牧師は先日、「中国におけるキリスト教の中国化を促進するための新5か年計画(2023年から2027年)」を発表した。これには、中国全土のプロテスタント三自教会で行うことを事実上義務付ける、より標準化された説教が含まれており、中国のプロテスタント教会を「習近平同志を中心とする党中央委員会の周りでより緊密に団結させる」ように導くことを牧師たちに望んでいる。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

*Bitter Winter(https://jp.bitterwinter.org )は、中国における信教の自由 と人権 について報道するオンライン・メディアとして2018年5月に創刊。イタリアのトリノを拠点とする新興宗教研究センター(CESNUR)が、毎日4か国語でニュースを発信中。世界各国の研究者、ジャーナリスト、人権活動家が連携し、中国における、あらゆる宗教に対する迫害に関するニュース、公的文書、証言を公表し、弱者の声を伝えている。中国全土の数百人の記者ネットワークにより生の声を届け, 中国の現状や、宗教の状況を毎日報告しており、多くの場合、他では目にしないような写真や動画も送信している。中国で迫害を受けている宗教的マイノリティや宗教団体から直接報告を受けることもある。編集長のマッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)は教皇庁立グレゴリアン大学で学んだ宗教研究で著名な学者。ー「カトリック・あい」はBitterWinterの承認を受けて記事を転載します。
 
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2022年10月16日