・中国の臓器強制摘出阻止へ、米英の議会が動く(Bitter Winter)

 

 米連邦議会では先月、つまり2020年12月の15日に「

 米国議会と同じように極めて重要な動きが英国議会にも出ている。労働党のハント卿の主導で、上院に提案されていた「医薬品および医療機器法」改正が承認された。法改正により、「治療に関連した人体組織あるいは細胞の使用」は禁止される。これは、人身売買、臓器摘出、そして、「英国の”サプライチェーン”に入り込んできている『現代の奴隷制』に直接的な打撃を与えることになる。

 ハント卿は「国内的には、そのような犯罪への英国の共謀を防ぎ、他の国に重要なメッセージを送る機会を提供する。現在の英国の『人体の組織法』の欠陥に対処することを目的としています」と説明する。

 「現行法では、輸入された人体組織に対する適切なチェックが必要なく、医学研究で使用するために輸入されたヒト組織は、入手経路の確認を必要としません。現在、ヒト組織(ヒトへの適用のための品質と安全性)規制もヒト組織法も、医薬品で使用するために輸入されたヒト組織について適切な同意を求めない。法改正で、これを改める権限を大臣に付与する。『組織』と『細胞』という言葉は、医薬品の目的で使用されるすべての人間の材料を含む用語であることを説明する必要があります。これには臓器も含まれます」としている。

 さらにハント卿は「今や、国際社会は、中国当局による『良心の囚人』からの強制的な臓器摘出に、従来以上に気付いています… 生きている人から臓器を強制的に摘出する、という恐ろしい犯罪は、『殺人』に繋がる行為であり、広範囲になされていることが、民間の中国法廷で明らかにされています」と述べ、英国政府には、こうした中国の行為を終わらせるため、WHO(世界保健機関)に圧力をかけるよう求めている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」)

 

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2021年1月20日