Special police officers patrolling female prison workshops.
この女性信徒は、中国南部の広西チワン自治区のCAGの信徒だったが、逮捕され刑務所に入れられ、毎日15時間近く働かされた、として次のように語った。
*造花作りに無理な目標、『歩哨』の罰、劣悪な作業環境
「造花を作らされたのですが、私には一日250個の造花を完成させるように指示されました。とても手間のかかる仕事ですが、それを達成できないと、罰として『歩哨』に立たされます。実際に、ほぼ毎晩、罰として4時間から6時間、『歩哨』に立たされ、睡眠不足で深刻な体調不良になりました」。
「それだけではなりません。作業場はとても埃っぽく、髪の毛も服も、顔も埃だらけになりました。造花は作りがとても細かく、目は披露し、しかも材料から出る臭いや蒸気のためか、目や鼻、喉がおかしくなり、味覚も次第に失われてきました」。
*有害物質の材料に長期間触れて、出所後、流産を繰り返す
実は、この造花の原料には、塩化ビニル、ホルムアルデヒド、鉛などの人体に有害な化学物質や重金属元素が含まれており、長時間の接触すると、内分泌障害、免疫力の低下、再生不良性貧血、白血病などのが起こりやすくくなる、と言われている。
「実際に、作業をさせられている女性の”受刑者”の中には、数か月に1回しか月経がない人もいれば、1、2年もまったく月経がない人もいます。収容所の劣悪な衛生状態と相まって、婦人科の病気を引き起こすことが多かった」という。
彼女は1年3か月の拘禁が解けて、強制労働から解放された時、30代半ばだっかた、手や顔に老人のようなシミが出、その後、医師の診察で、HPV(ヒト乳頭ウイルス)感染、胞宫寒凝、遮断抗体の不足などと診断され、二回妊娠したものの二回とも流産し、妊娠できない体になった。
不十分な遮断抗体(流産を引き起こしやすい)およびその他の病気と診断されました。 2回の流産の後、医者は彼女に出産を試みないほうがよいと言いました。
*「死のチーム」は毎日13時間立ちっぱなしで働かされた
3年の懲役を宣告された別の女性信者は、女性刑務所のドレス縫製の「死のチーム」(「死ぬまで働くチーム」を意味する)に”配属”された。
「『死のチーム』に配属されるということは、死ぬほど働いて割り当て目標を超え、他のチームよりも高い生産性を達成することを要求されます。それが『死ぬまで働くチーム』と呼ばれる理由なのです」「毎日13時間たったままで一人550点のドレスを仕上げることを支持され、アイロン台の間を絶えず行き来し、水を飲む時間さえ与えられなかった。作業を急ぐために、何度も誤ってハサミで手を刺し、ひどく出血した。
長時間立ったままの作業を続けされられたために、腰を痛め、座ることも困難になり、配置転換を求めたが、同じ”受刑者”の生産担当のリーダーから「腰が痛いのはお前に限ったことじゃない」と叱責された。
拘禁から解放された後、彼女は医者から腰椎椎間板ヘルニアだと診断され、極度の腰痛が続き、10分以上座っていられなくなっている。
*肩関節脱臼でも強制的に働かされる
河南省中央部のCAGの女性信者は、「違法な宗教活動をした」として8年の刑を宣告されて、刑務所で強制労働をさせられた。「刑務所では、毎日1300本のズボンの腰の部分に伸縮性のある紐をつなぎ合わせる作業を割り当てられ、怪我をしても休むことは許されなかった」と言う。
ある時、彼女はめまいがして転倒し、左肩が脱臼した。ひどい痛みにもかかわらず、彼女は仕事をやめることを許されなかった。別の機会に、彼女は右ふくらはぎを山型材にぶつけ、下着が血で真っ赤になった。刑務所の医者は傷口を縫い合わせたが、抜糸するまで、常態がが非常に悪かったため、「生きて刑務所から出ることは不可能だ」と感じた、という。
幸い、彼女は生きて刑務所を出ることができたが、長時間の苛酷な労働で、関節痛、五十肩、腰椎椎間板ヘルニア、頸椎症など数多くの疾病を患った。今では彼女は、重い服を持ち上げることさえできない。
(翻訳・編集「カトリック・あい」)
*Bitter Winter (https://jp.bitterwinter.org ) は、 中国における信教の自由 と人権 について報道するオンライン・メディアとして2018年5月に創刊。イタリアのトリノを拠点とする新興宗教研究センター(CESNUR)が、毎日4か国語でニュースを発信中。世界各国の研究者、ジャーナリスト、人権活動家が連携し、中国における、あらゆる宗教に対する迫害に関するニュース、公的文書、証言を公表し、弱者の声を伝えている。中国全土の数百人の記者ネットワークにより生の声を届け, 中国の現状や、宗教の状況を毎日報告しており、多くの場合、他では目にしないような写真や動画も送信している。中国で迫害を受けている宗教的マイノリティや宗教団体から直接報告を受けることもある。編集長のマッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)は教皇庁立グレゴリアン大学で学んだ宗教研究で著名な学者。ー「カトリック・あい」はBitterWinterの承認を受けて記事を転載します。
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