・「宗教を信じない」との誓約が幼稚園入園の条件―中国・温州市で

The Wenzhou atheistic pledge. 「優れた共産党教育」は幼稚園から始まり、必然的に無神論が含まれる- 3 月初め、浙江省温州市龍湾区のキリスト教徒の両親が、3 歳から 6 歳までの子供たちを幼稚園に通わせる条件として当局から署名を求められた誓約書を、人権団体に通報した。誓約書は実物と思われ、同様のものがすでに中国全土で配布されているという。

 誓約書には、「宗教を信じない幼稚園児の家族の約束」というタイトルが付けられ、保護者の署名と、入園を希望する子供の名前を明記することが求められている。

 具体的には保護者は「宗教を信じず、いかなる宗教活動にも参加せず、子供たちに宗教を教えない」こと、「文明化された家族」を導くことを約束。また、自分と子供が「他の邪教の法輪功」に近づかないようにし、「封建的な迷信」を避け、幼稚園児に科学、社会主義、中国共産党への信仰を教えることを約束する、としている。

 中国における「無神論のキャンペーン」は沈静化するどころか、地方レベルに浸透する形で進んでいる。 習近平・主席は「科学的無神論はマルクス主義の本質的な特徴である」と繰り返し主張しており、大衆文化はこの考えを教え込むために動員されている。 中国の子供たちへの宗教教育の完全な禁止は、これらのキャンペーンの一環であり、幼稚園はそれを実施することが期待されている機関の一つになっている。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年3月25日