
(2026.7.22 Vatican News)
内モンゴル自治区のチフェン教区で7月22日、ヨゼフ・チャン・ヤンフェン司教が叙階された。バチカン・中国の司教任命に関する暫定合意に基づき、教皇レオ14世による任命を受けての司教叙階だ。
ヤンフェン新司教は、1984年に中国・遼寧省北鎮で生まれ、瀋陽大司教区の神学校を経て、韓国の大田カトリック大学で学び、聖書神学の学位を取得。2010年11月18日、チフェン教区の司祭に叙階された。
2010年から2013年にかけて、教区事務局で勤務する傍ら、複数の教区で奉仕した後、チフェン大聖堂の主任司祭に任命され、さらにリンドン教区の主任司祭も務めた。2021年10月15日からは、チフェン教区の教区管理者として務めている。
(2026.7.23 カトリック・あい)
なお、カトリック教会では、司教の叙階は、教皇の同意のもとに行われるとされているが、中国では、教皇の同意なしに叙階することが、過去に複数回発生し、2011年7月に中国の政府・共産党の管理・統制下にある中国天主愛国協会が教皇の承認なしに司教を多数(一度に40人以上)叙階すると発表し、強行したケースなどがあった。こうしたことは、教会法に違反する非合法な行為とされ、バチカンは強く批判、その有効性を否定してきた。
2018年にはバチカンと中国政府の間で「司教任命に関する暫定合意」が締結。この合意により、中国側の候補であっても最終的な任命権はローマ教皇にあることが確認され、対話による関係改善が図られた。だが、その後も、中国側が事前の教皇の同意なく一方的に司教を任命・叙階した事例(2022年の江西省など)が確認されており、バチカン側が合意違反として非難するなど、順調とは言えないものの、中国との関係を壊したくないバチカンの意向もあり、2024年10月に暫定合意がさらに4年間延長されている。