Demonstrators call for the release of Bishop Álvarez and others (AFP or licensors)
(2022.8.20 Vatican News James Blears)
ニカラグアの首都マナグアのローランド・アルバレス司教が警察に逮捕され、5人の司祭と神学生、テレビ放送局カメラマンとともに2週間にわたって自宅軟禁されている。20日には首都の司教館が警察当局によって強制捜査がなされた。
司教は、独裁色を強めるオルテガ大統領をかねてから強く批判し、公正な選挙の実施など民主主義のルールを守るよう求めており、今回の逮捕・拘禁、そして強制的な家宅捜査は、同大統領の反政府勢力撲滅の一環とみられる。
これに対して、ラテン・アメリカ司教協議会は、アルバレス司教への支持と自宅軟禁が続けられていることに強い懸念を示した。国連のグテーレス事務総長も同国で民主主義が深刻な状態に置かれ、教会と市民社会が当局の攻撃対象にされていることに重大な懸念を表明。米州人権委員会は、司教たちの自宅軟禁を早急に解くよう、ニカラグア政府に要求している。