(写真右:ウイグル人とチベット人が、オランダ・アムステルダムのダム広場でロブガ・ランゼンを追悼)
ニューヨークの国連本部は、しばしば正義と人権の世界的な象徴として称賛される。
しかし、7月2日にその門前で起きた悲劇―52歳のチベット人活動家ロブガ・ランゼン(ロブサン・パルデン)が、中国の抑圧的な政策に対する痛切な抗議として自らに火を放った事件―は、世界の政治的沈黙に対して投げかけられた、最も苦く、燃え盛る疑問符として立ちはだかっている。
彼は武力による暴力ではなく、「自らの命を捧げる」という究極の犠牲を選んだ。それは、国際社会の死んだ良心を呼び覚ますためだった。
炎に包まれたあの恐ろしい瞬間でさえ、彼は、チベットの国旗と「中国よ、チベットから出て行け!」と書かれた横断幕をしっかりと握りしめていた。
炎が彼の体を焼き尽くす中、その瞳には依然として、故郷への絶対的な愛と、自由への揺るぎない決意が燃え続けていた。炎の中で伝えられたそのメッセージ、私たち全員に残された最も重い遺言は、ウイグル人コミュニティにも深く響いている。
ロブガ・ランゼンは、自国民と祖国への献身と忠誠の並外れた模範を示した――その愛の深さは、世界の多くの人々には決して真に理解できないかもしれない。彼は自らの犠牲を、中国が7月1日から施行した忌まわしい「民族団結法」と結びつけた。
この法律は、強制的な同化と文化的ジェノサイドのための不吉な道具に他ならない。この法律は、「中国の占領下にある被抑圧民族の魂を消し去り、単一で均質な中国のアイデンティティを築くこと」だけを目的としているわけではない。「北京の専制政治に抵抗する海外の民主勢力を解体すること」も意図されているのだ。
この法律が施行された直後に自らの命を捧げることで、ロブガ・ランゼンは世界に向けて鋭いメッセージを送った。「空虚な言葉だけでは不十分だ。具体的な行動を起こせ!」と。
7月7日、オランダのチベット系団体が主催する「英雄ロブガ・ランゼンを称える世界連帯抗議集会」が、アムステルダムの由緒あるダム広場で開催された。オランダのチベット人コミュニティからの特別招待を受け、私はこの厳粛な追悼集会に出席し、ウイグル人を代表して演説を行うという光栄に浴した。チベットの兄弟姉妹たちの前に立ち、私はこの真実を強調した。ウイグル人とチベット人は、単なる地理的な隣人ではなく、共通の運命と苦難によって結ばれた兄弟なのだ。
我々は、中国政府が7月1日に制定した「民族団結法」の背後にある血塗られた現実を痛感している。中国が「団結」と呼ぶものは、実のところ、「強制的な同化」であり、「民族のアイデンティティを根絶やしにするもの」だ。
まさにこの中国政府の破壊的な政策こそが、チベッ
トの英雄ロブガ・ランゼンを究極の犠牲へと駆り立てたのだ。彼の身体から立ち上った炎は、中国政府に対する最も力強い拒絶の表明であり、人間の尊厳を守るべき世界が共犯的な沈黙を破るきっかけとなった。
ロブガ・ランゼンの魂は、私たちウイグル人にも語りかけている。「今日という日はチベットの日だ! チベット民族は今日、偉大な殉教者を失ったが、その魂は民族と共に永遠に生き続ける。チベットの地で、そして国連の前で炎が燃え盛る中、その煙は東トルキスタンのウルムチの街頭で虐殺された我らの殉教者たちの魂を映し出しているのだ。」
(写真左*ウイグル人も、がアムステルダムの集会でチベットへの連帯を表明している)
この連帯は、ウイグル人とチベット人が、同じ植民地主義的な抑圧の機構に対して肩を並べて立ち向かっていることを証明している。チベットに降りかかる日は、我々の日であり、我々に降りかかる日は、チベットの日だ。アムステルダムのダム広場で固く手を結び、抵抗するという共通の意志を胸に、我々は北京の独裁者たちにとって究極の悪夢となる。
我々は決して屈しない!決して沈黙しない!チベットと東トルキスタンが完全に自由になるまで、我々の共同の闘いを続ける!
炎の中で伝えられた、我らの兄弟ロブガ・ランゼンのメッセージが、我々の心に永遠に燃え続けますように!
*筆者のアブドゥレヒム・ゲニ=オランダ在住のウイグル人活動家。アムステルダムのダム広場で行った単独抗議活動で有名になった。また、観光客に対してウイグル人虐殺の現実について啓発活動も行っている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)