・教皇フランシスコの1,2月の主要日程ー月末からコンゴ、南スーダン歴訪へ

(2023.1.13  Vatican News staff reporter)

  バチカンの教皇儀典室が教皇フランシスコの2023年1月と2月の儀式、公式行事予定を発表、31日から2月5日にかけてコンゴ民主共和国と南スーダン共和国を歴訪されることが確定した。

 発表によると、教皇の1月の22日「神のみことばの主日」にあたり、イタリア時間午前9時30分(日本時間午後5時30分)から、バチカンの聖ペトロ大聖堂でミサを司式される。次いで25日水曜日は、「聖パウロの回心の祝日で、18日からのキリスト教一致祈祷週間の最終日にあたり、午後5時30分(同26日午前1時30分)から、ローマの「城壁外の聖パウロ大聖堂」(Basilica Papale di San Paolo fuori le Mura)で夕べの祈りを捧げられる。

 コンゴ民主共和国、南スーダン共和国訪問は1月31日にローマを発たれ、2月1日にコンゴの首都キンシャサのンドロ空港で歓迎を受けられた後、ミサを捧げられる。翌2日は、キンシャサ大聖堂(Cathedral of Notre Dame du Congo)で現地の司祭、助祭、神学生、および修道者たちとの祈祷会に参加。

 次いで南スーダンに向かわれ、4日の首都ジュバの同国初代大統領のジョン・ガランの霊廟でのエキュメニカル礼拝を、英国国教会のカンタベリー大司教とスコットランド教会代表と総会の司会者と共にされる。 5 日は、ジョン・ ガラン霊廟でのミサ聖祭で、訪問を締めくくりとされる予定。

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 なおコンゴ民主共和国は、中部アフリカに位置し、約半世紀にわたるベルギーによる植民地支配の後、1960年に独立したが、その後も内紛が続き、多くの国民が犠牲となった。最近でも2018年の大統領選挙をめぐり騒乱が起きるなどしている。また先月12月中旬には豪雨で大洪水が発生、同国政府によると、被害は200人の死傷者、倒壊家屋280棟、約3万9000人が被害に遭うなど自然災害も起きている。

 南スーダン共和国、通称 南スーダン は、コンゴ民主共和国と国境を接する。2011年にスーダン共和国の南部10州が分離独立した。現在、国連が独立を承認した中で一番新しい国となっているが、非政府組織平和基金会が発表した「世界で最も脆弱な国家ランキング」で2019年に3位になるなど、不安定な政治・社会状況が続いている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年1月14日