・9月1日からの「被造物の季節」を前に欧州司教協議会会議と欧州教会会議が共同声明

Pope Francis marking last year's Season of CreationPope Francis marking last year’s Season of Creation 

 また、共同声明は、この月間を諸宗教の一致を進める機会とする視点から、コンスタンティノー プル総主教だった故ディミトリオス1世の1989年の一致に向けた呼びかけを思い起こし、この呼びかけは、CECとCCEEが共同で組織した欧州信仰一致会合によって具体化した、と述べ、今回の月間もその延長上にあることを強調した。

 さらに、現在の新型コロナウイルスの世界的大感染について、「人の健康、幸福に関する条件がいかに壊れやすいものなのかを、改めて示している」とし、これを機に「こうした感染症への警戒を高め、地球上での持続可能な生存の条件を整えることの重要性を、真剣に考えねばなりません。環境破壊、気候変動などの脅威も高まる中で、一層、その必要性が増しています」と訴えた。

 最後に共同声明は、この「被造物の季節」を”Jubilee for the Earth”をテーマに進めることを提案。「”Jubilee”の概念は聖書がもとになっており、社会的、経済的、生態学的な現実の間で公正かつ持続可能な均衡が保たれる必要を強調しています…  聖書から得られる教訓は、生命のシステムそのものの均衡を取り戻すために必要なことに関心を向け、平等、正義、持続性を確保すること、私たちの”共通の家”を守るために”預言的な声”が必要である、ということです」としている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2020年8月29日