・19日にバチカン主催で「愛の喜び家族年」開始のオンライン・イベント

Dated 19 March 2016, "Amoris laetitia" was released on 8 April 2016. Dated 19 March 2016, “Amoris laetitia” was released on 8 April 2016.  

 使徒的勧告「(家庭における)愛の喜び」の発出5周年を記念して、教皇フランシスコは今月19日の聖ヨセフの祝日からの一年を「“Amoris Laetitia Family Year(愛の喜び家族年)」とすることを昨年暮れに発表されているが、教皇が19日、この年の開始を告げられるのに合わせて、記念のオンライン・イベントが19日、ローマで開催される。

 「Our Daily Love(私たちの日々の愛)」と題するこのイベントは、バチカンの信徒・家庭・命の部署、ローマ司教区、教皇庁ヨハネ・パウロ二世神学研究所の共同主催によるもの。10日に発表された三者の共同声明では、このオンライン・イベントについて「(”家族年”開始の)お祝いではなく、”道”の始まり。なぜなら、この使徒的勧告には未知の発見が残されているからです」と説明。

 さらに、「教皇は、カトリック教会全体が、この使徒的勧告に込められたメッセージをもとにさらなる行動を起こすことを希望しておられます」と述べ、イベントでは、その目的に沿い、この年の締めくくりとなる来年6月26日の第10回世界家族会議を念頭に置いて、司牧、神学を合わせた内容を提供する、としている。

 イベントは、ヨハネ・パウロ二世神学研究所のYouTubeチャンネルの他、各種メディアを通じで動画配信される。内容そのものは二部に分かれ、第一部は、信徒・家庭・命の部署長官のケビン・ファレル枢機卿をはじめとする主催者代表、使徒的勧告のもととなった家族をテーマとした全世界代表司教会議に参加した一般信徒の夫婦などの講演、教皇からのメッセージ。第二部は、神学など学術的な内容となる予定だ。

 教皇が昨年12月27日に発表された”家族年”は、教会の指導者、司祭、さらに信徒全員が使徒的勧告「Amoris Laetitia 」を深く学び直し、教会が、新型コロナウイルスの世界的大感染という厳しい試練を受けている世界中の家族に、もっと近い存在となるきっかけを作ることを狙いとしている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

 

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2021年3月12日