・無原罪の聖マリアの祭日ー教皇、早朝のスペイン広場で献花と祈り

教皇フランシスコ、無原罪の聖マリアのモニュメント前で 2020年12月8日 ローマ教皇フランシスコ、無原罪の聖マリアのモニュメント前で 2020年12月8日 ローマ 

 8日、無原罪の聖マリアの祭日の早朝、教皇フランシスコは、ローマ市内のスペイン広場に赴かれ、聖母に捧げられたモニュメントに献花し、祈りを捧げられた。

 無原罪の聖マリアの祭日に、教皇がスペイン広場に隣接するミニャネッリ広場の無原罪の聖母のモニュメント前で祈りの時を持つことは、毎年の伝統となっているが、通常、夕方に市民と共に行われる教皇の聖母へのオマージュは、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、多くの人が集まることを避けて、早朝に私的な形で行われた。

 この朝、ローマは強い雨と風に見舞われた。夜明け前の静かな広場に到着された教皇は、傘を差し、高いコリント柱上の聖母のブロンズ像を見上げ、沈黙のうちに祈られた。

 このモニュメントは、1854年12月8日に教皇ピオ9世によって無原罪の御宿りの教義が制定されてから3年後の1857年の同日に除幕されたもので、以来、無原罪の聖マリアの祭日には市民からの献花が行われる。教皇も毎年のように花籠を捧げられた。

 スペイン広場を後にした教皇は、続いて、聖マリア大聖堂(サンタ・マリア・マッジョーレ)に向かわれた。教皇は、古い聖母子画「サルス・ポプリ・ロマーニ」の前で祈られた後、同聖堂の「プレゼピオの礼拝堂」でミサを捧げられた。聖母への一連の崇敬を示された後、教皇はバチカンに戻られた。

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2020年12月8日