・枢機卿顧問会議、”シノドスの旅”の進め方、財政金融監督など協議(VN)

The Council of Cardinals meeting in 2019.The Council of Cardinals meeting in 2019.  (© Vatican Media)
(2021.6.25 Vatican News)

   教皇の諮問機関である枢機卿顧問会議が25日、教皇フランシスコの参加のもとに、オンライン方式で開かれ、10月から始まる”シノドスの旅”や教皇庁の財務監督、新型コロナ感染問題など、教皇庁と普遍教会に関係するいくつかの問題について協議した。

 バチカン報道局によると、この会議には、ホンジュラスのオスカル・ロドリゲス・マラディアガ、ドイツのラインハルト・マルクス、米国のショーン・パトリック・オマリー、インドのオズワルド・グラシアス、コンゴ民主共和国のフリドリン・アンボンゴ・ベスングの5人の枢機卿が参加した。バチカン国務長官のピエトロ・パロリン枢機卿は、以前から決まっていた別の予定のため欠席した。

 また、協議については、教皇フランシスコによる挨拶の後、枢機卿たちは、それぞれが代表する地域における新型コロナウイルスの感染状況などについて報告。関連して、グラシアス枢機卿は、ミャンマーの困難な状況に対して教皇が深く思いを寄せ、現地の教会との連帯を強調されたことに謝意を表明した。

 続いて、”シノドスの旅”や教皇庁の財務監督、新型コロナ感染問題など、教皇庁と普遍教会に関係するいくつかの問題について協議が行われ、教皇は、「世界の教区、各国レベルで始められつつある”シノドスの旅”の重要性」を強調したうえで、ここ数週間でバチカンのシノドス事務局が着手した幅広い取り組みにどのようにして反映していくべきかについて、説明があった。

教皇フランシスコは、「教区および全国レベルで進行中の教会会議プロセスの重要性、およびそれらがここ数週間で司教会議の事務局によって開始されたより広範な運動にどのように反映されなければならないかを繰り返した」。

 次回の会議は9月に開かれる予定だ。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2021年6月26日