・教皇フランシスコ、17日で85歳に

教皇フランシスコ

(2021.12.17 バチカン放送)

 教皇フランシスコは、12月17日、85歳の誕生日を迎えられた。

 教皇は、(ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)は、1936年12月17日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにお生まれになった

 85歳の誕生日、教皇はカトリック教会関係者、信者たちはもとより、宗教の違いを超えた、世界中の人々からの温かいお祝いのメッセージを受け取られた。

 この日、教皇は、バチカン宮殿でモルドヴァ、キルギス、ナミビア、レソト、ルクセンブルグ、チャド、ギニアビサウの7カ国の駐バチカン大使から信任状を受け取るなど、いつもどおりに公務を行いつつ、誕生日の一日を過ごされた。

 この一年間、教皇は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響による様々な制約下においても、精力的に活動を続けてこられた。今年3月にイラク、9月にハンガリーとスロバキア、そして12月に入ってからはキプロスとギリシャを訪問された。

 これらの訪問で教皇は、カトリック共同体を励ますと共に、回勅「Fratelli Tutti(兄弟の皆さん)」が示す兄弟愛の精神をもって、他のキリスト教教会や諸宗教との対話、移民や貧しい人々との出会いの機会を積極的に持たれた。

 同時に、環境回勅「ラウダート・シ」に表れるように、環境問題にも大きな関心を寄せる教皇は、英グラスゴーで11月に開かれた「国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議」(COP26)に先立ち、10月に、バチカンで開かれた諸宗教指導者の会議「信仰と科学、COP26に向けて」に出席。グラスゴー会議開会前々日10月29日には、英国BBCのラジオ放送の中でメッセージを述べられた。そして、COP26会議では、特使として出席したバチカン国務長官パロリン枢機卿を通し、ご自身のメッセージをおくられている。

(編集「カトリック・あい」)

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2021年12月18日