(2020.3.4 カトリック・あい)
ローマに本拠を置くイタリアの日刊紙Il Messaggero が3日付けで報じたところによると、教皇フランシスコが、イタリアで感染が拡大している新型コロナウイルスの検査を受け「陰性」と判断された。
教皇は先週末からいくつかの予定を中止され、今週のバチカンの高位聖職者たちによる四旬節恒例の黙想会を欠席したことから体調を懸念する声が出ていたが、バチカン広報は「風邪で若干体調を崩されている」とだけ、説明し、それが関係者の懸念を増幅していた。
バチカン広報は現在も、教皇が新型コロナウイルスの検査を受けたことを公式に確認していないが、4日付けの同紙は、バチカン関係者だけでなく、教皇ご自身も健康に関することについて明らかにするのを嫌っており、「以前、白内障の手術を受けられた時もそうだった」と指摘。
だが、現在の新型コロナウイルスの感染拡大で「バチカン美術館の参観者は激減しており、5月にバチカンが予定していた教育関係の国際的なイベント『グローバル・コンパクト』も10月に延期された。イタリアからイスラエルに入国しようとした大司教2人は、国内感染を防ごうとする現地当局によって隔離されている」など具体例を挙げ、バチカンも透明性の確保に努めるよう求めている。