・教皇、訪問延期のコンゴ出身者たちと7月3日にバチカンでミサを約束

(2022.6.13 バチカン放送)

 教皇フランシスコが13日、アフリカ宣教会のローマ本部で開かれた同宣教会総会の参加者とお会いになり、7月上旬に予定されていたコンゴ民主共和国と南スーダンへの司牧訪問を治療中の膝のために延期せざるを得なかったことについて、「とても残念です」とされたうえで、7月3日に、バチカンでローマ在住の同国出身者たちとミサを祝う考えを示された。と告げられ、

 参加者たちへの挨拶で、教皇は「実際、この歳で宣教に出掛けるのは容易ではありません」とユーモアを交えながら話され、「皆さんの祈りと模範に元気づけられ、いつも思っている国々の方々のところに会いに行ける日を信じて、待っています」と語られた。

 そして、教皇は、7月上旬に予定していたアフリカ二か国訪問で、コンゴ民主共和国の首都キンシャサでミサを捧げる計画だったことを思い起こされ、同じ7月3日にバチカンで共にミサを奉げる考えを明らかにされた。

 アフリカ宣教会は、1868年に当時アルジェリアのアルジェ大司教だったシャルル・ラヴィジェリ枢機卿(1825-1892)によって創立された「アフリカに生まれた、アフリカのための」宣教会。

 教皇は、アフリカ宣教会の今総会のテーマ「預言的証しとしての宣教」に触れつつ、「世界の変化とともにアフリカも変化していきますが、創立者ラヴィジェリ枢機卿のカリスマから、キリストとその福音に基づく宣教の意味と力を汲み取り続けるように」と会員たちを励まされ、さらに、「あなたがたは使徒、使徒以外の何者でもない」というラヴィジェリ枢機卿の言葉を引用して、「使徒とは証し人。証しとは『祈りと兄弟愛』、すなわち『神に向けて開く心と、兄弟姉妹に開かれた心』です」と説かれた。

(編集「カトリック・あい」)

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2022年6月14日