・教皇、聖職者省長官に韓国のユ・フンシク司教任命-福音宣教省長官に次いでアジアから

(2021.6.12 カトリック・あい)

聖職者省の新長官に任命された韓国のユ・フンシク司教

 教皇フランシスコが、11日、教皇庁聖職者省の新長官に韓国・大田教区の兪興植(ユ・フンシク)司教を任命された。現長官のベニアミノ・ステラ枢機卿が提出していた定年を理由とする辞表の受理に伴うもの。

 教皇がバチカンの主要官庁のトップにアジア地域の聖職者を選ぶのは、フィリピン出身の福音宣教省長官ルイス・アントニオ・タグレ枢機卿に続くもので、教皇のアジア地域重視を示していると関係者の間で受け止められている。

 それと同時に、フィリピンや韓国のカトリック教会の高位聖職者の層の厚さ、それと対照的に、定年を迎えた司教の後任さえも満足に手当てできない日本の教会の高位聖職者の層の薄さを、改めて際立たせた、と言える。

 ユ・フンシク司教は、教皇フランシスコが2014年8月に韓国を訪問された際、大田教区でお迎えし、教皇とは知己の間柄だ。1951年に生まれの69歳。大田教区で司祭に叙階し、2003年に同教区の補佐司教となり、2005年から司教を務めている。韓国司教協議会の平和委員会の代表で、北朝鮮に4回訪問している。

 

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2021年6月12日