・教皇、欧州委員会委員長と会談、”ウクライナ戦争”終結への努力を確認

(2022.6.10 Vatican News staff reporter)

 教皇フランシスコが10日、は、フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長と会談され、ウクライナにおける戦争を終結させるという、双方の決意を確認された。Ms. Von der Leyen greets the Pope

 バチカン広報局のマッテオ・ブルーニ局長は会談後の記者会見で、2人の会談は「心のこもった」ものだった、としたうえで、「バチカンとEUの良好な関係と、ウクライナにおける戦争を終結させるための努力が会談の焦点となり、特に、この戦争継続が引き起こしている人道的問題と世界の食料供給への重大な影響に関心が払われた」と説明。

 また、委員長は、欧州で脱炭素と経済成長の両立を実現する「欧州グリーンディール」の一環としてローマで開かれた「新欧州バウハウス」(市民、専門家、企業、行政機関などが共創することで、芸術、文化、科学技術、環境、経済などの幅広い分野を融合して新たな生活様式・空間を構築することを目指すプロジェクト)の会議に参加していたが、バチカンの発表文では「この会議の、欧州の未来と欧州連合の将来の仕組みへの影響についての結論」についても取り上げられた、としている。

 さらに、記者の質問に答える形で、局長は、この会談では、「ウクライナにおける戦争、気候、そして持続可能な構造」についても話し合われた、と述べた。

 委員長は、教皇との会談の後、パロリン国務長官とギャラガー大司教とも会談した。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2022年6月11日