・教皇、ケルン大司教区の聖職者の性的虐待への対応問題で調査団派遣

A view of Cologne's CathedralA view of Cologne’s Cathedral 

 駐独バチカン大使館の声明は、調査団の任務について、「ケルン大司教区の複雑な司牧状況の全体像を把握するとともに、ケルン大司教のライナー・マリア・ヴェルキ枢機卿、ハンブルク大司教区のシュテファン・ヘッセ大司教、およびケルン大司教区のドミニクス・シュワデルラップ、アンスガー・パフ両補佐司教による性的虐待問題への対処の誤りの有無について取り調べる」としている。

 ケルン大司教区では、先に、ヴェルキ枢機卿がドイツの有力法律事務所に、大司教区における聖職者による性的虐待に関する調査を依頼し、 3 月 18 日に「ケルン大司教区における性的虐待との闘いに関する独立報告書」が発表されている。

 800 ページを超える大部の報告書によると、1975 年から 2018 年までの期間に、性的虐待の被害者として 314 人を特定。その全員が、被害を受けた当時、未成年だった。

 一方、ヴェルキ枢機卿は28日、大司教区のウェブサイトに、調査団の来独を歓迎する言葉を載せ、教皇の今回の判断を歓迎し、また、アボレリウス枢機卿ら調査団の調査に積極的に協力することを約束している。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

 

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2021年5月29日