・教皇、カナダの二つの教区を一つに統合(VaticanNews)

(2018.12.3 VaticanNews)

 教皇フランシスコは3日、カナダ・オンタリオ州のハースト、ムーソネーの二つの教区を統合して「ハースト・ムーソネー教区」とし、オタワ教会管区に所属させることを決め、新教区の教区長に、現在、ハースト教区長でムーソネー教区管理者を務めるロバート・ブルゴン司教を任命した。

 新教区はオンタリオ州北部の大部分を管轄することになる。カナダ司教協議会によると、ムーソネー教区には14の小教区と修道会などの活動体があり、

 5人の司祭で3830人の信徒を司牧。ハースト教区には18の小教区と修道会などの活動体があり、21人の司祭、2人の終身助祭、3人の修道女で、20045人の信徒を司牧している。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

 【解説】教皇フランシスコは今年5月にイタリア司教協議会の定例総会に出席された際、現在の世界の教会が抱える問題の中で、特に「召命の危機」「福音的な清貧」「教区間の再編成」などを指摘された。

 このうち、教区間の再編成については、司牧の要請と教区の機能向上に対応するために、人口や司祭数、施設の分布、運営の効率などを考慮した上で、「教区の合併など、管轄地区の再編成の可能性を探る」ように促されており、今回のカナダにおける教区統合もその具体的な動きとして注目される。

 なお、日本の教会は、中央協議会が今年7月に発表した2017年12月31日現在で、16教区、信徒数43万4054人、聖職者・修道者・神学生7019人で、この10年で信徒数は約1万人減少、聖職者等は約150人の減少。教区別の信徒数(カッコ内は聖職者等)が相対的に多いのは、東京95484人(1835人)、長崎60362人(880人)、横浜54815人(638人)、大阪48994人(802人)。

 一方で、信徒一万人以下の教区は、仙台9728人(221人)、鹿児島8813人(179人)、新潟7259人(105人)、那覇6104人(91人)、大分5701人(282人)で、最も少ない高松は4580人(101人)となっている。

 日本ではかつて、信徒に比べて教区が多すぎることなどから、一部に統合の動きがあったが、現在は、日本の教会全体で様々な問題を前向きに解決していく動きが薄れている中で、全く議論にもなっていないようだ。5月の教皇の発言、そして今回のカナダでの動きをきっかけに、関係者が、日本の教会再活性化の一環としての教区再編成に、せめて問題意識を持ってくれるように期待したい。

(「カトリック・あい」南條俊二)

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2018年12月4日