・回勅「ラウダート・シ」考察のための「特別年」開始-来年5月24日まで

回勅「ラウダート・シ」考察のための「特別年」始まる回勅「ラウダート・シ」考察のための「特別年」始まる 

 環境回勅「ラウダート・シ」発表から24日で5周年を迎え、教皇フランシスコは同日から来年5月24日までを、回勅「ラウダート・シ」についての考察を深める特別年とすることを発表、24日にその開始を告げられた。

 24日の正午の祈りの後にその開始を告げられた教皇は、この回勅が「地球と貧しい人々の叫びへの関心を喚起するためのもの」であり、24日からの特別年の間、この回勅を考察し、「私たちの『共通の家』と、そこに住む最も弱い立場にある兄弟姉妹たちの保護」に取り組むように、世界の信徒たちに呼びかけられた。

 そして、この特別年のために作られた次の祈りを唱えるように勧められた。

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《地球と人類のための共通の祈り》

英語訳

Loving God,
Creator of heaven, earth and everything in it.
Open our minds and touch our hearts,
so that we can be part of creation, your gift.

Reach out to those in need during these difficult times,
especially the poorest and most vulnerable.
Help us show creative solidarity in dealing with
the consequences of this global pandemic.
Make us brave to embrace the changes aimed
at the common good.
Now more than ever, that we can feel that we are all
interconnected and interdependent.

Make it possible for us to listen and respond
to the cry of the earth and the cry of the poor.
May today’s suffering be the pain of childbirth
in a more fraternal and sustainable world.

Under the loving gaze of Mary Help of Christians,
we ask this through Christ our Lord.

Amen.

(日本語仮訳「カトリック・あい」)

 愛にあふれる神よ、

 天と地と、そこにあるすべてのものの創造主よ。

 私たちの心を開き、私たちの心に触れてください。

 私たちが、あなたの贈り物である被造物の一部でいることができるように。

 この困難の時、最も貧しく、最も弱い人たちをはじめ、困窮した人々のそばにいてください。

 新型コロナウイルス世界的な大感染に立ち向かう中で、私たちが創造的な連帯を示せるように、助けてください。

 共通善の追求に向かって、変化を受け入れる勇気を、私たちにお与えください。

 

 私たちは今、これまで以上に、皆が互いにつながり、互いに依存していることを感じています。

 地球と貧しい人々の叫びに、私たちが耳を傾けることができるようにしてください。

 この現在の苦しみが、より兄弟愛に満ち、持続可能な世界を築くための産みの苦しみでありますように。

 扶助者マリアの愛に満ちた眼差しのもとで、私たちは、主キリストを通してお願いします。アーメン。

(編集「カトリック・あい」)

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2020年5月25日