(2023.1.9 バチカン放送)
名誉教皇ベネディクト16世の墓が8日、一般に公開され、墓前への訪問が可能となった。
バチカンの聖ペトロ大聖堂の下(グロッテ)には、地下聖堂があり、前世紀以降の歴代の教皇たちをはじめ、多くの教皇たちの墓がある。故ベネディクト16世は5日、バチカンの広場での葬儀の後、そこに埋葬された。
生前希望されたとおり、墓は前任者の聖ヨハネ・パウロ2世の墓が以前あった場所につくられた。ヨハネ・パウロ2世の墓は、2011年5月1日に同教皇が列福された後、聖堂地下から、大聖堂のミケランジェロのピエタ像に近い、聖セバスティアノ礼拝堂に移されている。
ベネディクト16世の墓は、大理石のシンプルなもので、墓碑銘は「Benedictus PP XVI」とだけ記されている。故名誉教皇の墓が公開された8日、朝から訪れた人たちが列を作り、墓前で静かに祈りを捧げていた。
(編集「カトリック・あい」)