・バチカン美術館が3か月ぶりに再開

(2020.6.1 バチカン放送)

 新型コロナウイルス感染拡大予防で休館していたバチカン美術館が1日から、約3か月ぶりに再開した。

 同美術館は、安全と衛生上の対策として、見学者に、事前の予約とマスクの装着を義務づけており、初日は約1600人が予約の上、”社会的距離”を守りながら入場した。

 バルバラ・ヤッタ館長によると、見学者の多くは地元ローマやラツィオ州の市民だといい、近年のバチカン美術館の見学者の増大を思い起しながら、「再開直後のこの期間は、美術館の世界的傑作の数々を落ち着いて鑑賞できるまたとない機会となるでしょう」と”規制の効用”を解説。

 友人の誕生日を祝うために美術館を訪れたという女性は「ずいぶん長い間、バチカン美術館を訪れていませんでし。従来は見学者が多くて、ゆっくり見て回ることが難しいと思っていたし」と、落ち着いて鑑賞できる喜びを語り、ピーニャの中庭にいた家族連れは「この特別なチャンスを利用しようと思った。ローマに住んでいてこの機会を利用しない手はありません… (新型コロナ大感染という)好ましくない状況が、子どもたちにシスティーナ礼拝堂や美術館をいつもより自由に見学できる機会を与えてくれます」と話した。

 6日からは、ローマ郊外、カステル・ガンドルフォの教皇離宮博物館も一般の見学者に再公開される。

 

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2020年6月2日