*援助物資を下ろしている最中に”標的”にされた
ザポリージャは中央ウクライナのドニプロ川沿いの主要都市で、2月にロシアが軍事侵攻を始めた際、真っ先に攻撃、占領され、現在も原子力発電所がロシア軍の脅威にさらされている地域だ。
枢機卿はこの日、現地の司教やプロテスタントの高位聖職者、ウクライナ軍の兵士たちとともに、被災者たちへの支援活動を実施。ミニバスに食料を積んで、行き場を失った人々が多く残っているが、「兵隊以外は立ち入らない」といわれる、ロシア軍との戦いの”最前線”支援物資を届けに行った。
そして、食料を車から降ろし終えようとした時、側近たちと共に銃撃に遭った。すぐに身を守る措置を取ったため、皆にケガはなく、命に別条がなかったが、Vatican Newsの電話取材に対して「このような経験は、私の人生で初めてだった。命を守るには、ただ走ればいいわけではない。だが、どこに走ればいいのか分からなかった」と振り返った。