*「バチカンは外交的解決へ努力を続ける」
長官は既に前日8日に、ロシアのラブロフ外相と電話で会談し、即時停戦と「人道回廊」の安全確保を求めていたが、「外相はそれを保証しなかった」と述べる一方、「バチカンは、すべての当事者と外交的解決を図る努力をする用意がある」と強調した。
教皇フランシスコは、ウクライナなどに2人の枢機卿を”教皇特使”として派遣しているが、パロリン長官は「2人の使命は、精神的、物質的、外交的にウクライナの平和回復に貢献したい、という教皇の願いを行動で示すもの」と説明。また、ロシア正教会のキリル総主教の6日の主日ミサでの説教の内容に言及。「総主教の声明は、ウクライナの危機的状況への理解を深めるものではなく、和平の道に向けた危機克服につながるどころか、危機をさらにあおるものになっている」と強く批判した。