・バチカンでも新型ウイルス感染者、診療所の外来診療中止、教会は15日まで秘跡以外の活動は原則中止

 

 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長が6日、記者団の質問に対し、声明の形で明らかにしたもの。声明では「3月6日朝より、バチカン市国保健衛生局の診療所の救急医療を除く外来患者に対する医療業務を一時的に中止した」とし、その理由として「3月5日、同診療所で新型コロナウィルス感染者が一名確認され、消毒を行うため」と説明した。

 ただし、救急医療の機能は維持する、とし、「バチカン市国保健衛生局は、イタリアの関係部門に情報提供をすると共に、安全衛生上の規定にしたがい対策を講じた」と述べている。

 また、ブルーニ広報局長によると、バチカンは新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、15日まで”秘跡に関係しないあらゆる活動”を停止する。これには、カテキズム、結婚準備講座、黙想会、巡礼と大部分の集団での活動が含まれる。

 さらに、イタリア政府当局の感染拡大阻止の方針と協調して去らなく措置の可能性を検討しており、教皇、教皇庁、バチカン市国の今後の活動予定についても見直している。

 ローマの諸教会でのミサは通常通り継続するが、ミサ参加者が「主の平和」を交わすことは控え、聖堂入り口の聖水も空にする。

 また、カリタス・ローマは、貧しい人々に対する慈善活動は停止しない、と述べている。各教会には、無料食料提供施設の運営やホームレスや難民に対する宿舎の提供は、イタリアの保健当局の公衆衛生指針を尊重しつつ、継続するように求められている。

 

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2020年3月6日