(2023.2.7 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
トルコとシリアを襲った大地震で多くの犠牲者が出ていることに強い同情と関心を示しておられる教皇フランシスコの意向を行動で示そうと、米国の教皇庁宣教教会(PMS)が7日、両国の被災者支援のための基金を設けた。
創設を発表した米国PMSのハリントン事務局長は「トルコの現地担当者はすでにNGOと協力して、基金に集められた援助金を直接、被災者たちに届くような体制を作っており、すぐにも実施可能だ」とし、両国の被災地の教区司教を通じ、被災者たちの緊急の必要に応える方針を示した。
現地ではなお、何百人の人ががれきの下に閉じ込められていると見られ、世界の国々から集まった救助隊が救出に努めているが、死者はさらに増える可能性が高い。
ハリントン事務局長は「私たちの希望は、米国のカトリック教徒が積極的に支援に参加し、人々の苦しみを軽減するために今、必要な資源を提供することです」と訴えている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)