・「Laudato sí (ラウダー・ト・シ)運動」ーカトリックの環境運動に新名称に

 カトリック教会の地球的な気候変動への取り組み「Global Catholic Climate Movement 」が、30日から 「Laudato sí Movement(LSM)(ラウダート・シ運動)」として、さらなる積極展開を目指すことになった。

 教皇フランシスコの環境回勅「Laudato sí」から名を取ったもので、LSM事務局は声明で「私たちの”共通の家”を大切にし、気候変動と環境における正義を達成するために、カトリック教会共同体を励まし、動員する」ことを目標にする、とし、トマス・インスア局長はVatican Newsの取材に「より深い”環境面での回心”を目指す立場から”シノドスの旅”を進め、運動が刷新を続けようとしていることに、教皇から感謝と励ましの言葉をいただ」と語っている。

 カトリック教会の気候変動問題への全世界的な組織的取り組みは、2015年5月に教皇フランシスコが環境回勅「Laudato sí」を出されたのを契機に、世界の17のカトリック組織と12の学術団体、市民団体の代表が参加して始まった。 6年を経過した現在、参加団体は800を超えるまでに広がっている。

 そうした中で、「『Global Catholic Climate Movement 』という運動の名前は、実際に私たちが進めている環境回勅『Laudato sí』に基ずく幅広い活動を反映していないことが明らかになって来た。それで、運動のメンバーや主要参加団体などと検討を重ね、『Laudato sí Movement(LSM)』とすのが適当と判断した」とインスア局長は説明した。

 

The new logo for the Laudato si' Movement

The new logo for the Laudato si’ Movement教皇からの「ありがとう」

 声明では、「Laudato sí Movement」への名称変更と共に、この運動が「組織・団体と草の根のメンバーを共に運動の主体とする”多様性の中の一致”を追求する”ハイブリッド運動”であること」を再確認。「新しい名称と共に運動の主旨、役割をより明確にすることで、世界のカトリック信徒と善意の人々の間に、運動への共鳴者、参加者が大きく増えていくことを期待している」としている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

The words of Pope Francis for the Laudato si' Movement
The words of Pope Francis for the Laudato si’ Movement

 

A young member of the Movement at Assisi
A young member of the Movement at Assisi

 

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2021年7月31日