☩「聖霊は、人類の心の砂漠を潤す地下水」教皇、カトリック関係者との出会いを最後に帰国

(2022.11.6  バチカン放送)

 バーレーン訪問の最終日の6日、教皇フランシスコは、首都マナーマの「イエスの聖心教会」でカトリック教会関係者たちとの出会いをもたれた。

 出会いには、北アラビア代牧区に属する司教、司祭、修道者、神学生、また教会の司牧に携わる信徒らが参加した。同代牧区は、バーレーン、クウェート、カタール、サウジアラビアから構成され、約60人の司祭と約1300人のカテキスタが約200万人の信徒たちの司牧に携わっている。イスラム教徒が大多数を占めるこれらの国々において、カトリック信者は少数派で、仕事などの理由で滞在している人々が多い。

 教皇は教会関係者への言葉で、「多様な歴史や民族によって構成された教会が、唯一のキリストの御顔の中に調和を見出していることは素晴らしいことです」とされ、バーレーン滞在で、「行き交う様々な人々、広がる砂漠の中の緑、といった特徴的風景の中に、その多様性がまさに反映されているのを見ました」と話された。

 また、「バーレーンは砂漠に覆われていますが、地下には水源があり、真水が静かに木々を潤しながら流れています」と述べ、「多くの弱さや恐れ、立ち向かうべき困難によって干上がった人類の魂の奥深くを静かに流れ、心の砂漠を潤す聖霊」を地下を流れる水と重ねられた。

 そして、「すべては恵みから湧き出で、すべては聖霊からやって来ます」とされ、「聖霊が私たちに与え、それを生きるように望んでおられる恵み」として、「喜び」「一致」「預言性」の三つを示された。

 最後に教皇は、「人々が聖霊に導かれ、常に愛と祈りのうちに喜びと一致を保つこと」ができるようにアラビアの聖母の取り次ぎを願いながら、お告げの祈りを唱えられた。

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 この出会いの後、教皇、帰国のために、マナーマからアワリのサヒール空軍基地に向かわれた。同基地のホールで、ハリーファ国王による送別式に臨まれた後、特別機でローマに帰国された。

(編集「カトリック・あい」」)

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2022年11月7日