(2024.12.14 Crux Senior Correspondent Elise Ann Allen)
15日朝に同島入りした教皇は、「Popular Religiosity」会議の閉会式で演説を行い、その後、聖母被昇天の大聖堂で地元の司教、聖職者、修道者、神学生たちと会合。オーステルリッツ広場でミサを捧げた後、アジャクシオ空港でマクロン仏大統領と非公開の会見をし、その日のうちにバチカンに戻る。慣例通り、帰途に機中会見をし、現地時間午後7時ごろローマの空港に到着の予定だ。
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Vatican Newsのインタビューに答えたブスティーヨ枢機卿は、今回の教皇訪問は主に、シチリア、サルデーニャや、スペイン、フランスの司教が参加して開かれる「民衆の宗教性」に関する会議を後押しすることが目的、とし、「私たちは自分たちが何者であるか、何を経験しているか、そして私たちの国に存在する民衆宗教の伝統について、互いに共有したいと考えている」とし、「民衆の伝統を単なる”民話”として見るのではなく、先祖から受け継がれてきた民衆の伝統を通じて福音を伝える機会とすることが、会議の狙いです」と述べた。
また枢機卿は、「この島の教会は、フランス本土の教会よりも”穏やかな”関係を行政当局と築いており、教皇ご自身の地域的課題を考慮すると、コルシカ島は地中海における戦略的な位置にあります。ですから、私たちは、行政当局と教会当局が対話できるようにしたい。今日、私たちは制度上の敵対者であるわけにはいかないのです」とし、「自分たちだけで固まっていては、人々やコミュニティのことを忘れてしまいます。そして、コミュニティには人々の幸福に献身する市民の権威と、魂を思いやる精神的な権威が必要です。それぞれの権威が独自の役割を持ちながら、価値観や理想、共有されたビジョンがあることを人々に理解してもらう必要がある」と指摘している。