・16日から環境回勅「ラウダー・ト・シ」特別年の締めくくりの週間、教皇参加呼びかけ

(2021.5.17 カトリック・あい)

 教皇フランシスコが定められた環境回勅「ラウダート・シ」発表5周年の特別年が24日で終了するが、教皇は16日からの一週間を締めくくりの特別週間とされ、「地球の叫び、貧しい人々の叫び」に耳を傾ける機会とするよう、16日の正午の祈りの場で、世界の信徒たちに求められた。

 そして、これまで特別年に協力してくれた、バチカンの人間開発の部署、カトリック地球気候運動、カリタス・インターナショナル、そして数多くの関係団体に感謝を述べるとともに、この特別週間に、すべての信徒が参加してくれるように呼びかけられた。

 「ラウダート・シ」発表から昨年5月24日で5周年を迎えたのを受けて、教皇は今月24日までを同回勅についての考察を深める特別年とされ、同回勅に改めて親しむとともに、「私たちの『共通の家』と、そこに住む最も弱い立場にある兄弟姉妹たちの保護」に取り組むように、世界の信徒たちに提唱されていた。また、つぎのような特別年のための「地球と人類のための共通の祈り」をお作りなり、信徒たちに唱えるよう勧められていた。

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《地球と人類のための共通の祈り》

英語訳

Loving God,
Creator of heaven, earth and everything in it.
Open our minds and touch our hearts,
so that we can be part of creation, your gift.

Reach out to those in need during these difficult times,
especially the poorest and most vulnerable.
Help us show creative solidarity in dealing with
the consequences of this global pandemic.
Make us brave to embrace the changes aimed
at the common good.
Now more than ever, that we can feel that we are all
interconnected and interdependent.

Make it possible for us to listen and respond
to the cry of the earth and the cry of the poor.
May today’s suffering be the pain of childbirth
in a more fraternal and sustainable world.

Under the loving gaze of Mary Help of Christians,
we ask this through Christ our Lord.

Amen.

(日本語仮訳「カトリック・あい」)

 愛にあふれる神よ、

 天と地と、そこにあるすべてのものの創造主よ。

 私たちの心を開き、私たちの心に触れてください。

 私たちが、あなたの贈り物である被造物の一部でいることができるように。

 この困難の時、最も貧しく、最も弱い人たちをはじめ、困窮した人々のそばにいてください。

 新型コロナウイルス世界的な大感染に立ち向かう中で、私たちが創造的な連帯を示せるように、助けてください。

 共通善の追求に向かって、変化を受け入れる勇気を、私たちにお与えください。

 

 私たちは今、これまで以上に、皆が互いにつながり、互いに依存していることを感じています。

 地球と貧しい人々の叫びに、私たちが耳を傾けることができるようにしてください。

 この現在の苦しみが、より兄弟愛に満ち、持続可能な世界を築くための産みの苦しみでありますように。

 扶助者マリアの愛に満ちた眼差しのもとで、私たちは、主キリストを通してお願いします。アーメン。

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2021年5月17日