
(2023.9.12 Vatican News By Devin Watkins)
バチカン報道局は12日、 マテオ・ズッピ枢機卿(イタリア司教協議会会長)が教皇の和平特使として13日から15日にかけて中国・北京を訪問する、と発表した。
ズッピ枢機卿はこれまで、6月5~6日にキエフ、6月28~29日にモスクワ、7月17~19日にワシントンを訪れ、各国の政治や宗教指導者などと会い、ロシアのウクライナ軍事侵攻で問題となっている人道問題や和平実現に理解と協力を求めて来た。北京訪問もその一環だ。
バチカン報道局の声明によると、「今回の訪問は、人道的取り組みを堅持し、公正な和平実現につながる方策を模索する教皇の決意のさらなる一歩」となることを目指す。
ズッピ枢機卿は、聖エジディオ共同体が主催し、12日まで開かれていた国際平和会議に参加するために訪れたベルリンで、記者団に対し、ウクライナ和平実現に向けて努力を続けることの重要性を強調。「この努力には、世界の主要国すべてが関わらねばなりません。ウクライナの人々自身が平和を取り戻せるようにする必要があるのです。押し付けではなく、主要国すべての保証、献身、努力によってウクライナの人々自身が選ぶ平和でなければなりません」と強調している。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)