
(2025.3.11 Vatican News)
バチカン報道官室の11日夜(日本時間12日未明)の教皇フランシスコの容態に関する発表によると、容態は安定しており、医師団は依然として複雑な状況ではあるものの、わずかな改善を確認している。
教皇は11日終日、高流量酸素療法を継続され、バチカンでパウロ6世ホールとビデオでつなぐ形での黙想をされ、ご自分の病室の礼拝堂で祈りの時間を持ち、聖体拝領を受けられた。
報道官室の発表は以下の通り。
「教皇は11日、イエズス会に入会して67周年を迎えられた。 午前と午後、バチカンのパウロ6世ホールでの黙想会を遠隔で参加された。 夕刻にはご自身の回復を祈り、ロザリオの祈りを捧げられた」。
教皇は、11日は、関係者の面会はなさらず、霊操の一環として祈りと瞑想に時間を費やしされた。朝には聖体拝領も受けられ、規定の治療も継続し、日中は鼻カニューレによる高流量酸素療法も維持された。12日には、昨日、複雑な臨床状態を指摘しながらも、慎重な見通しを緩和した医師団から、さらに詳しい情報が提供される予定だ。また、今週はバチカンで黙想会が行われているため、12日の水曜恒例の連続講話の発表はない。
なお、12日朝(日本時間同日午後)の報道官室の発表によると、教皇は11日夜から12日朝にかけて、「穏やかな夜を過ごされた」という。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)