(2025.3.11 Vatican News)
バチカン報道官室の11日朝(日本時間同日午後)の発表によると、教皇フランシスコは前日10日夜から安眠され、11日朝午前8時頃に起床された。これは、教皇の主治医が、入院期間がさらに必要だとしても、予後はもはや「慎重な見通し」といえない、と述べた翌朝の発表だ。
教皇の容態についてここ数日間に記録された改善は、血液検査と臨床所見の両方で確認されたほか、薬理療法に対する教皇の良好な反応によっても裏付けられた。これらの理由から、医師団は10日、「慎重な見通し」を解除した。ただし、「教皇の病状が複雑であること、また入院時に重度の感染症が見られたことを考慮すると、一定期間、病院で薬物療法を継続する必要がある」と医師団は判断している。
また教皇は10日、アルゼンチンの港湾都市バヒアブランカと近郊の都市セリで発生した大洪水の被災者に向けて、祈りと支援のメッセージを送られている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)