Several people gathered the pray the Angelus outside Gemelli hospital at noon on Sunday (ANSA)
(2025.3.9 Vatican News)
バチカン報道官室の9日夜(日本時間10日未明)の発表によると、ジェメッリ総合病院に入院中の教皇フランシスコの容態は徐々に改善しており、同日午後にバチカンで行われた黙想会にビデオを通じて参加された。
教皇は9日午前中にバチカン国務長官のパロリン枢機卿、国務省総務局長のパラ大司教の訪問を受け、さらに、この数日間に教皇を支援している人々と共にミサに出られた。午後には、説教師のパゾリーニ神父が指導するバチカンのパウロ6世ホールでの黙想会に、ビデオで参加された。
治療に関しては、引き続き、呼吸療法と運動療法のほか、リハビリテーションが続けられており、固形食を含む規定の食事療法も受けておられる。8日夕方の医療報告によると、教皇の容態は安定しており、徐々に改善している。
だが、全体的な状況は依然として複雑であり、医師団は慎重な見通しを維持しており、日中、鼻カニューレによる高流量酸素療法が行われた後、夜はこれまで通り、非侵襲的機械的換気に再び移行する。
なお、報道官室の10日朝(日本時間同日午後)の発表では、教皇は、9日夜から10日朝にかけて平穏に過ごされ、現在、休息されている。
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教皇は9日、四旬節第一主日の正午の祈りの説教原稿を発表され、その中で、「私がここに長期入院している間、特に医師や医療従事者の方々から、思いやりある奉仕と優しさを感じています。心から感謝しています」と述べられ、また、世界中で病気に耐えている多くの人々のために祈りを捧げ、彼らを世話する人々は「神の存在の証しです」とその貢献を強調された。