People pray for the Pope’s health outside the Gemelli hospital (ANSA)
(2025.3.5 ~6 Vatican News)
バチカン報道官室の5日夜(日本時間6日未明)の発表によると、教皇フランシスコの臨床症状は安定しており、新たな呼吸困難の症状も見られない。
教皇は、灰の水曜日に当たる同日朝、ジェメリ病院10階の療養区画で聖灰を受け、聖体拝領をなさり、ガザの教区の司祭に電話をされ、いくつかの執務をされた。ただ、予後は依然、楽観視できまい状態が続いている。
報道官室の発表文以下の通り。
「教皇は本日も安定しており、呼吸不全の症状は見られなかった。予定通り、高流量酸素補給が利用され、非侵襲的機械的換気は今夜再開される予定である。
教皇は呼吸と能動的運動の理学療法を増やした。教皇は1日を肘掛け椅子で過ごされた。臨床状況の複雑さを考慮すると、予後は依然として楽観視できない。
5日朝、10階にあるプライベートアパートメントで、教皇は司祭から聖灰の祝福の儀式を受け、その後、聖体拝領を受けられ。その後、いくつかの執務をされた。午前中に、ガザ地区の聖家族教会のガブリエル・ロマネリ神父にも電話をかけられた。午後には休息と業務を交互になさった」。
教皇は2月14日に入院されて以来、ローマのジェメリ病院で両側肺炎の治療を受けておられる。両側肺炎は、このタイプの疾患の治療経過としては正常な経過をたどっており、教皇は処方された治療に積極的に協力しており、気分も良好である。教皇の主治医は、この2日間は発作が起きていないことを強調しているが、さらなる評価には時間がかかる。臨床症状は、複雑な状況の中で安定している。
なお、6日朝の報道官室の発表によると、教皇は「5日夜から6日朝まで順調に過ごされ、朝もまだお休みなっている」という。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)