A group prays outside Rome’s Gemelli hospital, where Pope Francis is currently undergoing treatment (VATICAN MEDIA Divisione Foto)
(2025.3.3 Vatican News)
バチカン報道官室の3日夜(日本時間4日未明)の発表によると、教皇フランシスコは同日午後、粘液の蓄積による急性呼吸不全を2度発症し、いずれも吸引処置を受けた。
報道官室の発表全文以下の通り。
「3日、教皇は気管支粘膜の著しい蓄積とそれに伴う気管支痙攣により、2度にわたる急性呼吸不全を起こされた。そのため、2回の気管支鏡検査が行われ、大量の分泌物の除去が必要となった。
午後には、非侵襲的機械換気が再開された。教皇は常に意識を保ち、状況を把握し、協力的であった。予後は依然として楽観視できない」。
教皇の血液検査値は変わらず、白血球増加症(白血球の数値が高い状態)ではないことが示唆された。これは、新たな感染症はないことを意味し、粘液の蓄積は教皇の持病である肺炎の結果であることを示している。
今日の2回の発作の原因は、細菌を排除するために蓄積した粘液を排出しようとした気管支の反応。したがって、教皇の病状は依然として複雑であり、3日午後発生したようなさらなる発作の可能性もある。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)