・教皇レオ14世、新教令「被造物保護のためのミサの式文と聖書朗読」に基づく初のミサを9日に

 バチカンの典礼秘跡省が3日、「被造物保護のためのミサの式文と聖書朗読」に関する教令を発表された。教皇レオ14世は9日、教令に添付された式文を使用した被造物保護のための最初のミサを夏の教皇離宮カステルガンドルフォで司式される。

 教令には原型テキストとしてラテン語式文とそれに対応する聖書朗読が添付されており、その普及が命じられている。(「カトリック・あい」注・なぜラテン語式文なのか、ラテン語式文を世界の教会が各国語に翻訳されるのかは不明)

 発表された教令は、「創造主なる神との平和、すべての被造物との平和」をテーマとした、教皇聖ヨハネ・パウロ2世の「1990年度・世界平和の日」のメッセージ発表から35周年、また統合的エコロジーを説いた教皇フランシスコの回勅『ラウダート・シ』(2015年)発表から10周年という、環境問題をめぐる二つの重要文書の記念の年を迎えるのを契機に出された。ミサの式文の作業は、教皇庁の諸機関の協力のもと、教皇フランシスコの在位中に始められたという。

 教皇レオ14世は9日、カステルガンドルフォの庭園の一角に教皇フランシスコによって統合的エコロジーの教育を目的に計画された「ボルゴ・ラウダート・シ(ラウダート・シ村)」で、同教令の添付文書が定めるミサの式文と聖書朗読を用い、被造物保護のための初めてのミサを私的な形で司式される予定。

(編集「カトリック・あい」)

 

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2025年7月4日